892768 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

お誕生日と外泊

「お誕生日と外泊」



11月14日は琴音の2歳のお誕生日でした。
化学療法のちょうどはざ間の時期で、点滴もつながっていないヘパロック(IVHカテーテルに注射器でヘパリン生水を入れて、使っていない間の血液の凝固を防ぐ)の状態だったので、わずらわしいものもなく、ラッキーでした。

まさか、誕生日に病院にいるなんて思ってもみなかったですが、看護婦さんがバースディカードをくれたりするし、それを見れば、他のお母さんたちもおめでとうを言ってくれるし、家にいるよりは沢山の人たちに祝ってもらえるので、それはそれで良かったのかもしれません。
ところが、バースディカードに描かれていたケーキのイラストに、ろうそくが3本立っていて、あれっと思って看護婦さんに聞いてみたら、「3歳になるのかと思ってたよ。」と言われました。
う~ん、確かに琴音は体もちっちゃくはないし、顔も赤ちゃん顔ではなく幼児顔って感じだけど、こんなたどたどしい3歳は何だな・・・。

そしてこの日、先生が配慮をして下さって、夜に外泊が出来る事になりました。
でも、先に書いたように、初めての外泊って、自分の子供だし、自分の家に連れて行く訳なんだけど、ちょっと不安で複雑な心境なものなのです。この感覚は看護婦さんにはあまりよく分かってもらえなかったみたいですが・・・。
でも、今回は誕生日だし、家に連れて帰れる事の嬉しさの方が先にたちました。

けれど、明日の朝9時から眼科受診の予定になっているので、8時45分までには病院に戻らないといけません。
これはかなりハードスケジュールですが、強行突破で、夕食後に連れて帰りました。

ところが、残念な事に、琴音はいつも夕食後すぐに寝てしまい、この日も例に漏れず、帰りの車中で眠ってしまいました。
そして、次の朝、起きたら猛ダッシュで朝食を摂って病院にもどる、という意味があるんだかないんだか分からない初外泊となってしまいました。

病院に戻って眼科受診に行きましたが、初めての事態に琴音は大泣きして抵抗していました。
瞳孔が開くとかいう目薬をさして1時間後に再診という事になり、私はそこからはついていかず、あとは12時まで面会待ちになりました。
結局、特に異常はなかったようですが、目薬をさした病棟の看護婦さんの事はしばらくうらんでいて、回診に来た脳外の先生にも、眼科のトラウマか半ベソをかいていました。
眼科の方は12月4日に再受診という事になりました。

次の日、1クール目の結果を見る為のMRI撮影がありました。
座薬で眠らせたのですが、MRI室に連れていったら目を覚ましてしまい、結局「ホリゾン」という、投与するとホントにすぐにカクッと眠ってしまう強いお薬が入ってしまいました。ホリゾンの投与を初めて見ましたが、本当にあっという間に目がどっかにいってしまうという感じで、とても怖いものでした。

それはともかく、結果は良好で、画像上では、見える腫瘍はなくなっていました。
そして、来週頭から2クール目に入る事になり、化学療法が入ると、またしばらく外泊出来なくなるので、この日は外泊をさせることにして、日曜日に戻ってくる事にしました。

また、抗がん剤の投与が始まります。

誕生日当日の琴音です。
お風呂がまだなので、パジャマ姿です。
2001年11月(3)



PREVIEW NEXT


© Rakuten Group, Inc.
X